EC市場は年々拡大しており、日本国内だけでなく海外の需要を取り込めるかどうかも非常に重要なポイントとなります。ここでは中でもアパレル業界に着目し、越境販売する際のポイントやECの構築方法などについて解説します。
販売する国や地域によって居住環境は大きく異なりますので、どういった商品が好まれるかが変わってきます。「色」に対して抱くイメージも国によって異なることがあり、日本では「情熱・勝利」のようなポジティブなイメージがある赤色でも西洋では「危険」というイメージを持たれることがあります。特定の国に絞って展開する場合にはしっかりとリサーチをする必要がありますし、幅広い国をターゲットにする場合にはシンプルな色・デザインがいいかもしれません。
スマートフォンが普及した現代において、世界には多くのSNSユーザーがいます。ECサイトを成功せるためにはWEB上でのマーケティングが不可欠ですが、中でもSNSマーケティングの運用が効果に繋がりやすいとされています。商品を効率的に販売するためにはSNSフォロワーを増やしたうえでユーザーにアプローチすることが重要なポイントです。
ECサイトで売上を伸ばすためには、WEBブラウザだけでなくアプリによる販売も効果的です。自社サイトで販売を行っている場合は連動するアプリの開発を、ECプラットフォームを利用する場合にはアプリの用意されているECモールを活用する方が売上増加に繋がりやすくなります。アプリであればプッシュ通知が出せるため、セールなどのお得な情報も発信しやすいです。
ShopifyでECサイトを構築するには、アカウント作成を行ったうえで管理画面から商品追加を行います。その後サイトデザインやページ編集などを行ってサイトのビジュアルを整えていきます。これらのページ編集が完了したら、ECサイトを公開することでECサイトの運営が開始できます。
Shopifyで越境販売を行うにあたっては、Shopifyの管理画面から「設定」を開き、マーケットの追加を行います。越境ECを展開したい国や地域を選択し、保存するボタンをクリックして登録します。そのほかに設定する内容としては配送と配達や多言語・多通貨への対応、決済方法の登録などがあります。その国に応じた販売体制を整えることにより、集客・購買に繋がりやすいECサイトを構築することができます。
追加機能としてアパレルECで好まれるものにはさまざまな機能があります。需要予測の精度向上による在庫効率化のための「予約販売機能」や気に入った商品を保存しあとから購入できる「お気に入り機能」、リアルタイムで顧客サポートが行える「WEBチャット機能」などを導入することにより、ECの利便性が高まります。そのほかにも「レビュー機能」「再入荷通知機能」などがあり、自社のユーザー層に合わせた機能を追加することが可能です。
越境ECは成功すれば大きな利益を獲得できる可能性があります。しかし世界中に競争相手がいるレッドオーシャンであることから、特に新規事業であれば失敗しないためのパートナー選びが非常に重要です。