Shopifyの日本導入期から普及に貢献してきた、株式会社フルバランスの代表・角間実氏に、Shopifyの特徴や強み、注意すべき点などをインタビューしました。
Shopifyは、カナダで生まれたECサイトの開発・運営プラットフォームとして、現在では世界175か国・100万ショップ以上に導入(2022年8月19日時点))されています。
日本では2017年からサービスを開始し、2021年の国内の経済効果が7,243億円というニュースも話題にもなりました。
このように、今ECに求められている機能や拡張性に優れていながらも、その高すぎる自由度と海外サービスというネックゆえに、未だ様子見段階という国内企業も多いようです。
しかし昨今では、構築・運用を専門的にサポートする構築支援パートナーも急増しているので、検討中の企業は特に、急速に拡大しているShopifyマーケットに乗り遅れないようにしましょう。
Shopifyの構築支援を行う株式会社フルバランスの会長であり、Shopifyの専門書を早くから執筆するなど、国内のShopify普及に尽力してきた草分け的存在でもある角間氏、代表の原田氏にお話を伺いました。
角間 実(株式会社フルバランス 会長)
滋賀県出身。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科卒。
20代より様々なIT技術の開発業務やDX推進に携わり、現在は自社にてShopifyを用いたECサイト構築をはじめとするEコマース事業に注力。
2020年に早くからShopifyの専門書を発刊、Shopify公式のイベントをはじめ業界のセミナーに多数登壇するなど、国内のShopify興隆期を支えてきた。
参照元:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/list/author/角間+実
角間 実(かくま みのる)
(株式会社フルバランスより提供)
原田真緒(株式会社フルバランス 代表取締役)
東京都出身。大学卒業後、Web広告代理店でセールス経験を積み、DMPでコンサルティングセールスに従事。
その後、代理店向け営業やBtoBマーケティング、SFAプロジェクトの営業体制構築に携わる。2023年からは株式会社フルバランスに執行役員/マーケティング支援責任者として入社。現在は代表取締役として社内統括、制作・営業組織の構築、働きやすい環境づくりに尽力している。
参照元: PRTIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000139220.html
原田真緒(はらだ まお)
(株式会社フルバランスより提供)
フルバランス公式サイトから
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まず、他の有名なECプラットフォームと比較して明らかに優れている点や、従来とは異なる革新的なポイントはなんでしょうか。
何よりも「拡張性の高さ」が他のサービスと比べて優れています。
よくShopifyの強みとして料金体系(売上手数料が無料)、豊富なアプリ(機能追加のしやすさ)、デザインテーマの自由度などが挙げられますが、あらゆる要素が「スケール(拡張)のしやすさ」につながっています。
事業が成長するごとにネックになりやすい要素を極力排除した開発・設計がされているので、ビジネスの拡大を想定しているなら特におすすめできます。
Shopifyではまず標準機能として一般的にECサイトを運営する上で最低限必要なもののみが備わっており、そこに、必要に応じてアプリをインストールすることで1つずつ機能を増やしていく設計になっています。
そのため、シンプルな構成から理想のECサイトを作り上げていくことができます。
従来のECサイトでは、「将来的におそらく必要になるであろうオプション機能」が元から備わっていて、自ら機能を増やしていく設計にはなっていませんでした。
しかし、そうするとシステム自体が複雑になってしまったり、想定されていないオリジナルの機能を1つ増やすために多大な時間と費用がかかってしまったり、元からある機能と干渉して不具合が発生してしまったり、といったケースがよくありました。
Shopifyはそうした心配が少ないので、保守性(開発の安全性)も高いと言えます。
Shopifyはクラウド型(SaaS型)のECですが、オンプレミス型と比べてどんなメリットにつながるのでしょうか。
EC事業者が独自のECサイトのシステムを構築するのと違って、常にShopify社が既存機能の改善や新規機能の追加をしてくれます。
これにより、サービスの享受側としてトレンドの機能やマーケティング手法を1つ1つ試せることが魅力です。
また、世界中で多くの事業者が利用しているShopifyでは、各国のユーザーの要望を汲み取っているので、早いスパンで世界のECトレンドに合ったアップデートが行われたり、不具合対応も早いことがメリットです。
もちろん、自社サーバーが不要なのでサーバー維持費がかからないことや、サーバーに万が一不具合が起きた際に最優先で対応してもらえるなど、クラウドサービス全般としてのメリットも享受できます。
海外のサービスということもあり、越境ECの対応が魅力とよく耳にします。具体的にはどんな点が優れているのでしょうか。
Shopifyでは、越境ECを展開するために必要な機能が最初から揃っている点がこれまでのサービスと比べて優れています。
具体的には、海外における決済機能や税金に対応するための機能、多言語対応の機能などのほか、豊富なアプリを活用することで、さらに多数の言語や通貨・決済に対応したり、海外の発送に関わる業務を簡略化できたりと、オペレーションの最適化も可能です。
SNSが当たり前に普及し、いわゆるバズマーケティングなどの言葉も生まれました。Shopifyではこうした現代的・未来的なマーケティング施策にも強いのでしょうか。
たとえばShopifyに登録している商品データを活用することでInstagramやFacebook上でも商品を販売できます。
この機能は手軽に利用できるだけでなく、売上に大きく貢献するケースも多く、弊社でも積極的に提案しています。
逆に、たとえばSNSで投稿しているコンテンツをECサイトに表示することもでき、複数のチャネルを組み合わせることで相乗効果も期待できます。
このように、Shopifyは各種SNSと強力な連携を実現しています。
万能にも見えるShopifyですが、初心者には難しいという声も聞きます。どういった点が難しいのでしょうか。
Shopifyが難しいと感じる理由は、大きく3つあります。
①については、海外発のサービスということもあり公式ドキュメントなど英語のみで書かれていることがあります。英語が得意でなければ情報収集が難しいと感じることがあると思います。
②については、クラウド型(SaaS型)のサービスということもあり、サイト構成や運営オペレーションなどを、ある程度Shopifyの仕様に合わせる必要があります。
特に、導入するサービスに業務を合わせるという考え方は日本企業になじまないことがあり、どのように対応すべきか分からないことも多いと聞きます。
③については、Shopifyのメリットである自由度の高さゆえに選択肢が多いことが挙げられ、結果として、どのアプリを導入すべきかや、そもそも何をすればいいのかなど迷ってしまうケースです。
いずれにしても、自力で解決するには学習コストがかかってくる上に、今後どんどんアップデートされる仕様に合わせて、自身のリテラシーも高めていく必要があります。
そのため、構築支援を請け負う頼れる専門家を付けておくのがよいでしょう。
世界的、そして日本でも市場を拡大し続けているShopify。その圧倒的なポテンシャルを引き出すには、Shopifyのことを知り尽くした専門家をパートナーとし、自社に適した形でEC事業を展開していくことが大切です。
Shopifyの日本法人が正式に国内でサービスを開始してから、Shopify Expertsは2022年6月時点で100社を超えており、構築を依頼する会社選びがますます重要になっています。
株式会社フルバランスでは、Shopifyを活用して「どのように事業成長というゴールへと向かうのか道筋を示すこと」と、「その道筋沿って伴走し、成果へと導くこと」を大切にしています。
「Shopify利用時に注意すべきこと」で挙げたような、初心者が陥りやすい悩みについても、専門家としての豊富な経験に基づいて適切に解消することが可能です。
“成長のためにどうすべきかを考え、クライアントの代わりに情報収集し、有効なオペレーションを構築し、必要なアプリを施策とともに提示する”
そんなフルバランスのサポートスタイルに魅力を感じた方は、是非一度相談してみてはいかがでしょうか。
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設立年 | 2004年1月19日 |
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