こちらの記事では、他のプラットフォームからShopifyへ移行する場合に知っておきたいポイントについてご紹介しています。移行のメリットに加えて、移行のステップ、よくある質問などについてまとめました。
Shopifyはカスタマイズ性の高さが特徴のひとつです。例えばデザインテンプレートの活用によって、ブランドイメージに合わせたカスタマイズが行えます。テンプレートは無料のもの・有料のものが用意されており、好みのものを使用すれば簡単にカスタマイズ可能です。
また、HTMLやCSSなどを使用した高度なカスタマイズにも対応しています。
Shopifyでは、強力なマーケティングツールが用意されています。この点から、集客はもちろんエンゲージメントまで、一貫したマーケティング戦略を実行できる点も移行により得られるメリットといえます。
たとえば、コンテンツマーケティングやSEO、ターゲティング広告を利用してお客さまにアプローチしたり、メールキャンペーンやチャットなどを使用して、お客さまとのつながりを作ることが可能。さまざまなツールの使用により、売上のアップが期待できます。
Shopifyの特徴として、世界中の言語や通貨に対応している点が挙げられます。そのため、配送業務を簡単に行えるようなサポート機能も充実。送料や税金などに関する書類作成等についても気にする必要がありません。
さらに、多言語対応機能なども月1万円以内での使用が可能となっていることから、英語圏以外の越境ECも簡単に実現可能な点も注目しておきたいところです。
実際にShopifyに移行する際の手順は下記の通りとなっていますので、参考にしてみてください。
これまで使用していた別のECサイトからShopifyに移行を行う場合には、まずはじめに商品情報やコンテンツなどがShopifyに対応しているかどうかを確認します。できる限りスムーズに移行を進めるためにも、商品情報や顧客データなどをShopifyに合わせて整形することが必要といえるでしょう。
はじめにストア住所やメールアドレスなどを含む設定を行い、その後ストアのコンテンツデータをShopifyにインポートします。この時におすすめなのが「インポートアプリ」を使用すること。アプリの活用により、スムーズにインポートを行えますが、CSVファイルを利用した手動インポートも行えます。
データのインポートが終わったら、全ての情報が正しくインポートされているかを確認し、問題がなければ移行した商品の分類を行います。その後商品を確認してカテゴリごとに整理を行います。この作業により、お客さまが見やすい状態にできます。
Shopifyのアカウント開設時には、管理画面のテーマページにデフォルトテーマが設定されていますので、見やすいページとするためにテーマを追加してカスタマイズを行います。
公開前には、「配送方法」「配送料」「税金」「決済サービス」の設定も行います。もし誤った設定を行ってしまうと後々お客さまとの間でトラブルが発生してしまう可能性もありますので、しっかりと設定を行っておきましょう。また、デジタル商品を扱うなどで配送がない場合には、「配送オプション」は無効に設定しておきます。
ドメインの設定も行います。方法としては、Shopifyから新しいドメインの購入をするか、既存ストアに関連づけられているドメインを移管する方法があります。
移行作業や設定が完了したら、数回テスト注文を行ってみて、問題なく動作するかを確認します。この場合には、注文が正しく動作するかはもちろん、キャンセルや返金も正しく行われるかをチェックしておいてください。
問題なく動作する点が確認できたら、URLリダイレクトを行い、お客さまに新しいアカウントの作成依頼をすることで移行作業が完了します。
Shopifyに移行を行う際には、さまざまなデータをインポートする必要があります。その場合に活用できるものとしては「Matrixify」というツールが提供されています。こちらのツールでインポート・エクスポートできるデータの例としては、「商品」「カテゴリ」「商品のメタデータ」「顧客」「注文」「ストア設定情報」「記事」などがあります。
Matrixifyを利用することによって、膨大な数の情報や画像の移行を行えますので、注文数の多いECサイトからの移行の際にはぜひ利用を検討したいツールといえるでしょう。
Shopifyは手数料が安い点が特徴のひとつとなっています。もちろん、利用するプランによって総合的なコストは変わってくるものの、決済などに関わってくるコストを抑えることにより、収益に影響を与えることが予想されます。
Shopifyでは、個人情報の保護を優先している点が特徴のひとつです。Shopifyのプラットフォームは個人データの透明性と管理を実現できるように設計されていることから、さまざまな国におけるプライバシーやデータ保護に関する法律の遵守が可能となります。
オンラインストアの検索エンジンにおいては、最適化について分析するために使用できる無料ツールや有料ツールが用意されています。また、Shopify App StoreでSEOについてテストを行うためのアプリを検索することも可能です。
Shopifyへの切り替え事例として、日本工芸株式会社の事例があります。同社では、以前は別のシステムでECサイトを構築していたものの、機能を追加するごとに時間と費用がかかってしまう状態になっていたことから、Shopifyの導入を行っています。
Shopifyではデザインを自由に変えられるため、伝統工芸品をより魅力的に見せられる点、さらにサーバ管理が必要ないことから、作業の負担が軽減されています。今後は、日本の伝統工芸品のファンを増やし、その後越境ECへの対応を視野に入れているとのことです。
参照元:株式会社フルバランスHP(https://fbl.jp/user_voice/japanesecrafts/)
Shopifyには、「Shopify パートナープログラム」と呼ばれるシステムがあります。これは、ECサイトの構築やアプリ開発を行うことにより、Shopifyからの報酬が得られるプログラムです。Shopifyパートナーにはランクがあり、その中には「Shopifyエキスパート」があります。これはShopifyの実績が豊富であり、審査を受けたShopifyパートナーに与えられるパートナーシップを指しています。Shopifyに実績を認められたパートナーであることを証明でき、Shopify加盟店からの仕事も受けやすくなります。
また、Shopifyへの移行を検討している場合には、移行サービスを利用する方法もあります。この場合、単純に移行を行うだけではなく、お客さまの販売拡大を目指したサポートも提供していることから、Shopifyへの移行を検討している場合にはぜひ相談してみると良いでしょう。